比較的温暖な南国に位置する我が家ですが、今年になって思わぬ試練が待ち構えていました。
爆弾低気圧と呼ばれる春の嵐が、当地を直撃したのです。
前日に天気予報で警告されていた為、雨戸を閉めて準備万端と、考えていたら…。
夜中に「ドカン」という音で、眠りを覚まされてしまいました。
念のために音が発生した場所を見に行ったのですが、深夜という事もあり、特に異常を見つける事ができませんでした。
そして温かい布団に潜り込んで、小一時間もウトウトしたでしょうか。
「ポツリ、ポツリ」と、水滴が落ちるような音が耳に付きます。
最初は夢を見ているんだろうと、夢うつつで聞いていました。
「ポタ、ポタ、ポチャリ、ポチャリ」
これは夢じゃない!と飛び起き、音が聞こえてくるリビングに行ってみると、見事に雨漏りが発生しています。
しかも被害は。それだけではありませんでした。
困ったことになったと思いながら、タオルとバケツを用意していると、キッチンと階下から同時に悲鳴が。キッチンでは妻が、階下では私の母が悲鳴をあげた様です。
驚いて様子を見にいくと、そちらでも雨漏りが。
言い忘れましたが、我が家は築15年程度の2世帯3階建て住宅です。
玄関のみを共用して、1階部分は還暦を迎えた私の両親夫婦が、2階部分には私と妻、小学生の息子が生活をしています。
さて、それから朝までは眠るヒマもありませんでした。
落ちてくる雨水を、バケツや大きめの花瓶などで受けながら、床掃除。
しかし落ちてくる雨水は気まぐれで、なかなか同じ場所には落ちてくれません。
床にブルーシートや、ナイロンシートを敷き、その上にバケツや花瓶を設置して、ようやく一息つくことができました。
その合間に妻や母と話をしたのですが、確か我が家の加入している火災保険は、風水害も保障してくれるはず。
朝一で担当者に連絡を取ろうと決意して、雨水で一杯になったバケツを空する作業を繰り返しながら、夜明けを待つ事になりました。