夜が明け、朝一で担当の方に連絡を入れます。
「すぐに現場を見に行きます」との事で、飛んできてくれた彼と一緒に状況確認。
我が家の西側は月極の駐車場になっていて、建物が何もありません。
遮蔽物が無い為に、風の塊がもろに我が家にぶつかった様です。
1階部分の天井の高さから2階部分の天井の高さにかけて、西側の外壁サイディングが目地に沿ってめくれ上がっています。
「これならリフォーム費用はほとんどが補償金でまかなえますよ」と安請け合いして帰る担当者に、若干、不安を抱きながら見送りました。
さて、現実問題として、早急に雨漏りに対処する必要があります。
ところが、ここで問題が一つ。
我が家には、日頃のお付き合いがある工務店や、リフォーム業界にまったく知り合いがいないのです。
唯一の付き合いだった、我が家を建築してくれた地元工務店は、不況の煽りを受けて、昨年に倒産をしてしまいました。
とりあえず新聞の折り込みチラシで見かけた事もある、地元のリフォーム業者A社に電話をかけてみました。
全国規模ではありませんが、それなりに地元では規模の大きな業者で、ある程度の信用は持てると判断したからです。
そして、もう一件。
会社の同僚に紹介してもらった、小さめの地方工務店B社にも見積もりを依頼しました。
どちらも二つ返事で「見積もりの為に現場を見せて下さい」との事で、2日で見積もりを持ってきてくれました。
B社の方は全部の外壁と雨漏りした内装をリフォームするプランで、額はおおよそで400万円。
A社の方は、全外壁と雨漏りした内装をリフォームするプランと、破損した部分だけを修繕するプランの二つの提案で、300万円と50万円の2パターン。
確かに築15年という事で、外壁塗料の劣化も進行しています。
2パターンの見積もりを行えるA社の方が、ユーザーに対して誠実だという判断で、今回はA社にお願いする事にしました。
支払いは前金で150万、工事完了後に残金の150万円という形式です。
当てにしていた補償金も3桁は出ず、新車購入の為に貯金をしていた物が吹っ飛んでしまいました。