リフォームが完了して実際に住み出してみて、設備も内装も新しくなっているので、その点は不満はないのですが、実際に住んでみないと実感できない不満はやはりでてきました。
フローリングや畳は、床に直張りになっていたので、夏は暑く冬は寒い、と外気の影響を受けやすい状態でした。
また玄関からリビングまで繋がっている間取りだったため、玄関をあけるとすぐに見渡せる状態になっており、不便に感じることもありました。
また、もっと些細なことだと、風呂場に選んだライトが、実際に取り付けてみると風呂場のサイズとつりあってなく大きく不格好に見える、ということもありました。
そのほか、風呂場はユニットバスではなく、見た目がよいだろうと白のタイル張りにしたのですが、そのために掃除がしづらく、すぐに汚れて見えるのも予想しきれなかったことでした。
これらの問題は、生活の知識と想像力があれば予想できたことだと思うのですが、当時は経験も知識もなかったのです。
プランニングの段階で、要望をそのまま具体化するだけではなく、このプランだとこうなりますよ、とリフォーム会社から何らかのアドバイスがほしかったなあと思います。
これは、計画段階の時点でもクローゼットを私が言うままに設計図に加えて、後で奥行きが足りないとわかったときや、洗面所に選んだ棚が合わないとわかって使えなかったときにも感じたことです。
実際には、そこまで踏み込んでくれる業者さんは、なかなかないかもしれませんが。
同じ内容での相見積もりはとらずに、早い段階で業者を絞って進めてきたのですが、それはあまり時間的にも気持ち的にも余裕がなかったせいもありますが、今から思うと、もう少し頑張って業者選びした方がよかったかなと思います。
そしてすごく実感したのが、リフォームするには新築時よりも、より住宅の知識が必要だということです。
既存の古い住宅に新しい設備を組みこむには、サイズや導線的にすんなり合わないこともあり、それをどう解決するかはかなり難しい問題です。
リフォーム業者だけに頼っていては、満足のいく結果にならないと痛感しました。
少なくとも、全面的なリフォームは気力も時間もたっぷりある状態で、業者から有効なアドバイスがひきだせるように決定事項を伝えるのではなく相談ベースで進める(そしてそのように進めてくれる業者を選ぶ)というのが、こうすればよかったかなあという反省を踏まえたアドバイスです。